チャーリーとチョコレート工場 その2
前回に続きまして、『チャーリーとチョコレート工場』について話をいたします。今回は、ジョニー・デップが演じた天才発明家にしてチョコレート工場の経営者であるウィリー・ウォンカについて、前回とは別の視点から考えてみたいのです。
結論から申し上げましょう。
ジョニー・デップがこの映画で演じたキャラクターは、
家族 (特に父親)というものに関してトラウマがある、
リズム感が良く歌が好きで、
妙に顔色が悪く、
顔の半分が隠れるサングラスをかけ、
耳が隠れる髪型で、
いつもゴム手袋を身につけ、
自宅をテーマパークに改造している、
奇行癖のある大富豪。
これらはどう見ても、マイケル・ジャクソンがモデルのような気がするのです。原作が同じジーン・ワイルダー主演の『夢のチョコレート工場』には無かった要素を考えますに、その印象はさらに強くなります。
自分で書いていながら言うのもどうかとは思うのですが、深読みしすぎだというのは自覚がございます。いずれの設定変更も、映画の内容から説明がつくものであり、妥当な解釈をいたしますに…、
子供の頃の体験から父親が怖い、自分の作り上げた世界である工場から出ない(≒引きこもり)ため顔色が悪い、人と目を合わせることが苦手なのでサングラス、食品を扱う職業なので手は清潔にしている、工場が遊園地で変人なのは旧作と同じ。
ほら、ちゃんと納得できる説明が付けられるではありませんか。
インタビューでのジョニー・デップの発言によりますと、子供番組の司会者(日本における教育テレビの歌のお兄さんのようなもの)、を役作りの基盤にしているということです。
確かに、テレタビーズやらピーウィー・ハーマン、『スパイキッズ』に登場する架空の番組を参照いたしますに、米国の子供番組の司会は強烈なキャラクターであるとの印象を受けます。なるほど子供番組のキャラクターがモデルというのも、ありうる話でしょう。
理屈の上では一応納得するのですが、どうにも引っ掛かるものが残るのです。やっぱりモデルはマイケル・ジャクソンなのではないか?
そこで、どうしてそう感じるのか記憶の糸をたどってみますにですね、
『チャーリーとチョコレート工場』で、それぞれウィリー・ウォンカとチャーリー・バケットを演じたジョニー・デップとフレディ・ハイモアは、以前にも映画で競演していたのです。
その映画の題名が、よりによって『ネバーランド』。
というわけですから、手前の脳のシナプスがよろしくない結びつきを形成してしまうのも仕方が無いことだったのです。
続く。
前回の記事はこちら!
チャーリーとチョコレート工場
http://blogs.yahoo.co.jp/tokuni_imiha_nai/19137063.html