無駄口を叩いて渡る世間に鬼瓦

映画について、深読みしたり邪推したり。時折、映画以外の話をすることもあります。

2017-01-01から1年間の記事一覧

悪役がジョブズ『くもりときどきミートボール2 フード・アニマル誕生の秘密』

悪役がジョブズ、どこからどう見てもスティーブ・ジョブズ。黒のタートルネックシャツにジーンズ、スニーカーを履き上着はハイテク化繊素材のベスト、首から情報端末らしきものを下げている。若い頃にガレージで起業した実業家で、派手なプレゼンテーション…

惜しい、押井くない。『ゴースト・イン・ザ・シェル』

正直驚きでした。台詞の文末が「バカヤロウ」「コノヤロウ」でないビートたけしを映画館で見ると、これほど違和感があるとは。 冗談はさておき、この映画の原作は・・・、えーとどちらがメインの素材であるのか推し測り難いのですが、士郎正宗の漫画もしくはそ…

行け!のぼう様『花戦さ』

観て参りました『花戦さ』。『のぼうの城』に続いて今回も野村萬斎が豊臣秀吉に楯突く映画でございます。 野村萬斎が演じますのは、『のぼうの城』と同じくのぼう様。とはいえ今回は木偶の坊ならぬ、いけのぼう(池坊)様。華道池坊流の開祖とされる池坊専好…

ループしてます。『ミス・ペレグリンと奇妙な子供たち』

ループしてます。ループしているんです、監督が。ティム・バートン監督の映画は共通のモチーフが繰り返し使われておりまして・・・、 モチーフとしては、例えば遊園地。特に『チャーリーとチョコレート工場』ではその傾向が顕著です。付け加えるなら、遊園地の…

この飯、疎かに食う『マグニフィセント・セブン』

仮にローズ・クリークの牧師が往年のクリント・イーストウッドだったなら、バーソロミュー・ボーグごときの木っ端悪党、上映開始15分で始末を付けていたものと思います。今のイーストウッドでも60分は掛からないでしょう。 あるいは、リー・ヴァン・クリ…

『ダークナイト ライジング』はバットマンについての究極の原点回帰である

映画『ダークナイト ライジング』は、バットマンの物語についての究極の原点回帰である。『二都物語』を引用していることから原点回帰の意図は明らかである。 何言ってんのこの人、みたいな顔でこちらをご覧になっているそこのアナタ!お疑いのアナタのため…

グリーン・ホーネット

グリーン・ホーネットことブリット・リードは悲劇のヒーローである。しかし、それは父親を殺されたという設定上の悲劇に因るものではない。手前斯様に考えております。 正直バットマンやスーパーマンと比べるとグリーン・ホーネットは、どちらかというと有名…